方針・規定

労働安全衛生の考え方

株式会社オリエンタルランドでは、2030年に目指す姿を実現するために、ESGマテリアリティのひとつに「従業員の幸福」を掲げており、誰もが働きがいを感じられる環境づくりの一環として、従業員の安全と心と体の健康を確保していくことが重要であるとしています。

従業員の健康に関する取り組み方針

当社では、従業員の健康を人材力のひとつと考え、安心して働ける基盤強化のために、一人ひとりがみずから健康づくりに取り組めるような支援と環境整備を行っています。

①健康宣言
わたしたちは、「夢、感動、喜び、やすらぎ」をみずからも感じ、そしてゲストに提供するために、心身の健康づくりに取り組みます

 

*わたしたちとは、従業員・職場・会社を意味します。それぞれの役割を明確にして健康づくりに取り組みます


②わたしたちの役割

体制

安全衛生推進体制

当社では、従業員が安心して安全に働ける環境を整備するため、総括安全衛生管理者である人事本部長(取締役常務執行役員)を委員長とする安全衛生委員会を設置し、労働者代表を含めた委員とともに協議し、安全衛生に関する基本方針や計画を策定、承認しています。また、安全衛生活動を継続的に向上させるため、実施状況の確認、評価および改善に取り組んでいます。
安全衛生委員会の下部組織として各本部担当役員が議長を務める安全衛生会議や専門部会を設置し、業務特性にあわせて具体的な安全衛生活動を展開しています。
なお、重要な事項については、安全衛生委員会が経営会議に報告を行います。

 

心と体の健康づくり推進体制

活動・パフォーマンス

労働安全について

労働安全衛生法など労働関連法令をはじめ、当社の定める安全衛生に関わる規定等を遵守するとともに、安全衛生活動や安全教育プログラムを通して、労働災害の撲滅を実現していきたいと考えています。
中でも、重篤災害の未然防止活動を最優先の取り組み事項とし、各職場のリスクの特定し、労働衛生コンサルタント等と連携し、対策の実施状況の確認、必要に応じた改善に努めています。

主な安全衛生活動

活動名称

内容

社長による安全衛生に関するメッセージの発信

  • 安全についての呼び掛け

安全衛生活動

  • ラインマネジメントを通じたPDCAサイクルの徹底
  • 重篤災害の未然防止を目的とした巡視(産業医、衛生管理者、労働衛生コンサルタント)
  • リスクアセスメント手法を活用したリスク評価と対策の実施
  • 職場ごとの特性にあわせたKYT(危険予知トレーニング)の実施
  • 職場単位に落とし込んだ労働災害リスクの可視化マップの活用
  • 労働災害の調査と原因究明を踏まえた再発防止策の策定手順を定めている
  • 労働災害の類似案件、成果の出た取り組みの水平展開
  • 社内従業員食堂などのテレビモニターを活用した安全教育ビデオの放映

安全教育

  • 入社時の安全教育
  • 配属先でのOJT(実地トレーニング)
  • 各組織の業務特性を反映した安全教育プログラム

取引先の労働安全

当社は、お取引先の労働安全衛生に対する配慮が重要と考え、「OLCグループお取引先行動指針」を定め、お取引先の労働者の安全や衛生に配慮した労働環境を提供することなどをお願いしています。

キャストの安全

キャストの安全に関する考え方

東京ディズニーリゾート関連

ゲストにハピネスを提供するためには、キャストも安全でなければなりません。東京ディズニーリゾートでは、ゲストの安全に加え、キャストの安全も重視しています。

キャストの安全

キャストの安全を確保するために、産業医や衛生管理者による職場巡視、ラインマネジメントを通じたPDCAサイクルの徹底など、日々さまざまな安全衛生活動や安全教育プログラムを実施しています。
労働災害の類似案件や成果の出た取り組みは、ほかの組織へ水平展開するなど、ハード・ソフト両面での労働災害リスクの発見と改善に努めています。

代表的な事例

ハード面での取り組み

  • 水感知機能の付いた自動膨張式救命浮環
    「ディズニーシー・トランジットスチーマーライン」など、水面近くで勤務するキャストが装着することで、安全を確保している
  • 落水時用の水域梯子の増設
    水域で勤務するキャストが落水した際の対策として、水域の梯子を増設している

ソフト面での取り組み

  • 水分・塩分補給の徹底
  • 熱中症に関する教育・啓発
水感知機能の付いた自動膨張式救命浮環
拡大
水感知機能の付いた自動膨張式救命浮環
落水時用水域梯子
拡大
落水時用水域梯子

心と体の健康への取り組み

当社グループでは、従業員が長く健康に生活し、働くことができるように主体的に心と体の健康を維持するための環境を構築し、心と体を整える支援を行っています。本取り組みは健康保険組合、共済会、労働組合「OGFS(フェデレーション・オブ・オリエンタルランドグループ・フレンドシップ・ソサエティー)」と協働し、実施しています。
健康管理センターには産業医と保健師が常駐し、健康相談に対応するほか、常用労働者の定期健康診断とメンタルヘルスチェックを実施し、状況を把握したうえで、対策を行っています。
なお、健康診断やメンタルヘルスチェックについては、受診率、受験率を高めるために目標設定や進捗評価を行いながら推進しています。

主な取り組み

取り組み

内容

健康状況把握

  • 定期健康診断99.9%受診(常用労働者)

早期発見・重症化予防 

  • 各種健康診断の実施とその後のフォロー
  • 産業医による面接指導
  • 保健師による保健指導

健康意識の向上

  • 代表取締役社長執行役員による健康宣言
  • 従業員健康宣言の募集
  • 健康保険組合による健康管理支援アプリの導入
  • 健康に関する情報発信
  • 従業員食堂における健康メニューの導入
  • 健康に関するイベントの実施
  • 禁煙に向けた取り組み
  • 福利厚生施設(スポーツ施設等)への費用補助

メンタルヘルス

  • ストレスチェック実施 (受検率88.4%)
  • ストレスチェックの結果を踏まえた組織診断フィードバックと職場環境改善
  • ラインケア研修
  • 高ストレス者に対する産業医・保健師面談
  • 医療スタッフによる健康相談 
  • 社内相談窓口の設置 
  • 外部カウンセラーとの面談機会の提供
健康管理センターには産業医、保健師が常駐
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健康管理センターには産業医、保健師が常駐