ご挨拶

オリエンタルランドは、1960年に「千葉県浦安沖の海面を埋め立て、商業地・住宅地の開発と大規模レジャー施設の建設を行い、国民の文化・厚生・福祉に寄与すること」を目的に設立いたしました。浦安沖の埋め立てに始まり、ディズニーランド誘致の交渉等を経て、1983年に米国外で初のディズニーテーマパークとなる東京ディズニーランドをオープンいたしました。2001年には世界で唯一“海”をテーマとした東京ディズニーシーをはじめ、ディズニーホテル、複合型商業施設、モノレールなどを一斉にオープンし、舞浜エリアを今日の東京ディズニーリゾートへと発展させてまいりました。

 

さて、当社は昨年2020年に創業60周年を迎えました。これもひとえに全ステークホルダー皆さまによるご支援・ご協力の賜物と、深く御礼申し上げます。60年は人間で言えば還暦、まさに「新たに生まれ変わる」ターニングポイントに差し掛かった中、感染症拡大に直面し、過去最長となる123日間、両パークを臨時休園する事態になりました。再開後も入園者数や運営方法など大幅な制約を受け、結果、2020年度は上場以来初の通期赤字決算となりました。

 

現在も不透明な状況が続いておりますが、先ずは、2021年度、単年度の黒字化転換に向けて、新経営体制のもと機動力をもって改革を推し進めてまいります。私たちはこの一年、ゲスト体験価値の維持・向上を念頭に、如何に効率的な事業経営を行うか、模索と挑戦を続けてまいりました。その経験を充分に活かし、従来の延長線上にはない発想や考え方を柔軟に取り入れながら、足元の課題解決と将来の成長戦略の両輪を着実に回さなくてはなりません。収益構造の見直しや未知なる需要変動への耐性向上の他、特に足元の新規投資に関しては、その実施時期・規模・効果を充分に検討し、キャッシュアウト、償却費の財務諸表への影響などを考慮してまいります。併せてESGを意識したサステナブルな経営体質へ変革させることが、当社グループを「生まれ変わらせる」ことに他ならない、と考えております。

 

また、現在開発を進める東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」は、東京オリジナルの要素が多く含まれ、リゾートの滞在価値の質を飛躍させるものになると確信しております。ハード・ソフトの両側面において、世界中で東京ディズニーリゾートだけでしか体験できないオンリーワンの価値創出を通じ、訪れる全てのゲストに「また、来たいね」と感じていただき、お選びいただけるリゾートで在り続けるべく、進化させてまいります。同時に、企業価値の一層の向上に向け、新たな事業の研究・開発にも挑戦してまいります。

 

私たちは、“自由でみずみずしい発想”を原動力に、「夢、感動、喜び、やすらぎ」を提供することを不変の企業使命としており、また「テーマパークは永遠に完成しない」と掲げるように、私たちの挑戦に限界や完成形はありません。社会や価値観が移り変わろうとも、当社グループが、今後50年、100年先も「夢、感動、喜び、やすらぎ」を提供し、多くの笑顔を生み出す企業で在り続けられるよう、全役職員一丸となって挑戦を重ねていく覚悟です。これからの更なる成長・進化に、ご期待ください。

 

以上

2021年7月
 

株式会社オリエンタルランド
代表取締役会長(兼)CEO    加賀見 俊夫
代表取締役社長(兼)COO    吉田  謙次