
オリエンタルランドは、1960年に「国民の文化・厚生・福祉に寄与すること」を目的に設立いたしました。「絶えることのない人間賛歌の聞こえる広場をめざして」。これは当社が舞浜の土地計画策定時に、全役職員で共有した事業に対する想いです。年齢、性別、国籍など問わず、人と人が触れ合い、共に喜び、笑い、感動し、その声が響き渡る。まさに「人間相互理解の文化」の形成であり、その素晴らしい世界を実現し、提供し続けることが当社事業に課せられた使命です。
その実現のため、浦安沖の埋め立て、ディズニーランド誘致交渉等を経て、1983年に米国外で初のディズニーテーマパークとなる東京ディズニーランドをオープンいたしました。2001年には世界で唯一“海”をテーマとした東京ディズニーシーを、時を同じくして、ディズニーホテル、複合型商業施設、モノレールなどを一斉にオープンし、舞浜エリアを現在の東京ディズニーリゾートの形へと発展させてまいりました。その後も継続的な投資等を通じ、リゾート一帯での新たな感動の創出に邁進しております。
国内外問わず多くの方々に愛されながら、今日に至るまで事業を営み続け、成長することができたのは、ひとえに全てのステークホルダーの皆さまの長きにわたるご支持・ご支援の賜物と、心より御礼申し上げます。
このたび、オリエンタルランドグループは、2035年に目指す姿として「あなたと社会に、もっとハピネスを。」を掲げ、2035年度までの長期経営戦略を策定いたしました。 既存事業においては、従来の枠組みにとらわれない付加価値を創出し、東京ディズニーリゾートの更なる成長を目指してまいります。さらに、2028年度に就航予定の日本を拠点とするディズニークルーズを軌道に乗せ、オリエンタルランドグループ独自の活動としてESGマテリアリティへの取り組みや、コーポレート・ベンチャー・キャピタル活動の継続・拡大を通じた新規事業創出などを推進いたします。
この長期経営戦略への取り組みを通じて、 私たちをとりまく社会や自然環境を慈しみ、あらゆる人々が喜びや感動を共有できる空間や時間を提供し、ひとりでも多くの人に明日への活力を生む楽しさを創り出すことを目指します。そして、オリエンタルランドグループの価値を向上させることで広く社会から信頼を得て、従業員が心から誇れる企業であり続けられるよう邁進いたします。
これからも、「夢、感動、喜び、やすらぎ」を提供し、今後50年、100年先も永続していけるよう、全役職員一丸となって挑戦してまいります。
これからのオリエンタルランドグループの更なる成長・進化にご期待ください。
2025年4月
株式会社オリエンタルランド
代表取締役会長(兼)CEO 髙野由美子
代表取締役社長(兼)COO 高橋 渉