OLCグループではテーマパークの開園以来、⼀貫して「資源のムダをなくす」ことに取り組んでおり、⾃主的に排⽔の浄化処理を⾏うとともに、⽔資源のリサイクルに取り組んできました。
各年代に応じた最新のシステムを導入し、アトラクションや施設の設計段階から導入・改修・更新などの施設のライフサイクルにあわせて、環境に負荷をかけない取り組みを続けています。
当社グループでは、経営戦略本部長(取締役常務執行役員)を委員長とする「環境対策委員会」を設置し、委員長の責任のもと、気候変動を含む環境対策に関わる目標の設定や計画の策定を行っています。当社グループ内での給排水については、関連する法規が多岐にわたる(*)ため、『OLCグループ給排水ガイドライン』を策定し、ガイドラインに沿って給排水を適正に管理・運用するための体制を構築しています。環境活動における目標の進捗や計画などは、環境対策委員会を通して年1回の活動報告とあわせ、重要な環境課題についても取締役会に報告しています。また、循環型社会を含む環境課題を重要な経営課題として捉え、取締役会にて「気候変動・自然災害」「循環型社会」をESGマテリアリティに組み込むことを決議し、計画の進捗を監督しています。
*グループの立地環境や業態によって、『水質汚濁防止法』『水道法』『ビル管理法』『下水道法』など、多くの法令が関わっています。
東京ディズニーリゾート関連
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- 水処理施設
当社グループでは、自社の水処理施設で排水の浄化処理を行うなどとともに、水資源のリサイクルを通じた水使用量の削減に取り組んでいます。
テーマパークで使用された水は、自社の水処理施設に集めて浄化しています。東京ディズニーランドや東京ディズニーシーなどのトイレの洗浄用として使用する水(原水のうち24%・789千m³)は、自社設備によってリサイクルしています。
今後、2024中期経営計画の中で「水資源の有効活用」について、次期中期経営計画に向けた目標設定を行う予定です。
東京ディズニーリゾート関連
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- 水を効率的に循環させている
東京ディズニーシーの水域
テーマパークの水域や水を利用したアトラクションには、ろ過装置を設置し、徹底的な水質チェックを経てすべて効果的に循環させることで衛生的に水質を維持しています。
例えば、東京ディズニーシー広大な水域の水は、大容量の循環ろ過浄化システムにより、晴れの日には自然蒸発した分のみを給水、雨の日にはオーバーフロー分を調整し、効率よく水位を一定に保っています。また上水を利用した噴水などの水も、そのまま東京ディズニーシーの水域へ流れ込み、すべての水をムダにせず有効活用するシステムをとっています。