当社グループでは、環境課題を重要な経営課題として捉え、取締役会にて「気候変動・自然災害」「循環型社会」をESGマテリアリティに組み込むことを決議し、計画の進捗を監督しています。経営戦略本部長(取締役常務執行役員)を委員長とする「環境対策委員会」を設置し、委員長の責任のもと気候変動を含む環境対策に関わる目標の設定や計画の策定を行っています。「環境対策委員会」には、資源循環促進分科会を設置し、廃棄物管理に関する考え方をグループ全体で共有し、連携を強化することで、現状把握のための調査や戦略策定、環境負荷低減のための取り組みを進めています。環境活動における目標の進捗や計画などは、環境対策委員会を通して年1回の活動報告とあわせ、取締役会に報告しています。
日々多くのゲストが来園するテーマパークは、ひとつの「街」といえます。OLCグループでは、環境への負荷をできるだけ軽減するため、廃棄物
発生の抑制とリサイクル推進に積極的に取り組んでいます。東京ディズニーリゾート関連
当社グループでは、廃棄物の減量に取り組んでいます。2030年までのESGマテリアリティとして「循環型社会」を設定し、以下の目標を設定しました。今後も、廃棄物の削減に取り組むとともに、発生する廃棄物の分別を徹底し、リサイクルの推進をすることで省資源化に取り組んでいきます。
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東京ディズニーリゾート関連
東京ディズニーシーが通年営業し始めた2002年度は50%に満たなかったリサイクル率を、分別を強化したことで現在では東京ディズニーリゾート全体で70%台にしています。
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*リサイクル率:東京ディズニーリゾート事業活動に伴って発生する廃棄物全体におけるリサイクル量(リサイクル量÷廃棄物総量×100)
東京ディズニーリゾート関連
東京ディズニーリゾートで発生する廃棄物をできるだけ多くリサイクルできるよう、細かい分別基準を定め、キャストによる分別を徹底しています。
リサイクルしている廃棄物の種類は、段ボール、生ごみ、植栽ごみ、食用油、PETボトル、プラスチック包材、その他のプラスチック類、コピー用紙、新聞・雑誌、紙コップ、紙パック、空き缶、空きビン、金属類、木くずなど多種にわたり、それぞれ専門業者に委託してリサイクルしています。
なお、資材などの納品の際に使用される段ボール、PETボトルについては、100%リサイクルしています。

取り組み例 |
概要 |
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備蓄米の活用 |
・常食として使用せずに賞味期限を迎える備蓄米を、従業員食堂でメニューとして提供(売上の一部は寄付)。 |
フードロス削減 |
当社グループが運営をしている「北杜農園」「弟子屈農園」で生産されたトマト・パプリカ・イチゴの規格外品を加工したメニューを開発し、テーマパーク内飲食施設、従業員食堂にて提供(年間46トンを有効活用)。 |
環境に配慮した商品の開発 東京ディズニーリゾート関連 |
キャストが着用していたコスチュームなどをアップサイクルした製品を販売。 |
リサイクルループ 東京ディズニーリゾート関連 |
一部施設のトイレットペーパーの原料(約30%分)に、テーマパークで回収した紙コップを使用。 |
紙ごみ削減の取り組み 東京ディズニーリゾート関連 |
2023年2月28日をもってホテル客室でのペーパーバッグの常設を終了。 |
生ごみ処理機の導入 東京ディズニーリゾート関連 |
生ごみを微生物が分解・微細化し、水として排出する機械を導入。 |
循環型プレートの使用 東京ディズニーリゾート関連 |
ゲストに食事を提供するプレートのフィルムを剥がすことで、汚れのついたフィルムと皿を分離。皿を回収して、リサイクルし再度、皿として使用することで、紙皿を使用していた場合と比べて2023年度のテスト期間中、約6ヵ月で5トンのごみを削減。 |
規格外のパンを原料にしたビールの導入 |
製造過程上発生してしまう規格外のパンを原料にしたビール(*)を、イクスピアリで醸造。年間約0.6トンのパンをグループ内でアップサイクルするスキームを構築し、より質の高いリサイクルを実現。 |
使い捨てプラスチックの削減 |
- 拡大
- 紙コップはトイレットペーパーにリサイクル
- 拡大
- フィルムを剥がすことで再度プレートにリサイクルできるプレートの使用
取り組み例 |
概要 |
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プラスチック包装使用量削減の取り組み |
テーマパークの一部レストランにて、ストロー不要のリッドを導入し、年間で約2.7トンのストローを削減。
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リサイクル可能な素材への変更 |
一部の店舗で、トライアルとしてビールのカップを紙製からアルミ製に変更し、リサイクルの価値向上に寄与。 |