方針・規定

気候変動に関する認識

地球温暖化による気候変動に対し、企業が責任を果たすことが求められています。また、環境に配慮した事業活動を展開することは、企業自身の持続可能性にもつながります。地球温暖化対策は、温室効果ガス排出削減によって温暖化の進行を食い止める「緩和」と、温暖化による渇水・気温上昇・台風の増加などが今後起こるものと想定して、そこから受ける影響を軽減する「適応」に分けられます。
日々多くのゲストが訪れるテーマパークは、ひとつの大きな「街」といえます。この街において、ゲストが安心して快適に過ごせるように、そして、かけがえのない地球環境を次世代につなぎハピネスを提供し続けるために、OLCグループでは、真摯な姿勢で「緩和」「適応」の活動に取り組みます。

OLCグループのアプローチ

気候変動に対しては、温室効果ガスの排出を削減する「緩和」への取り組みを行います。2020年度までの中期目標として、2020年度時点でのCO₂排出量(原単位)を年平均1%削減(2016年度比)することを目指してきました。

新たな中長期目標として、2030年度の温室効果ガス*の排出量を2018年度対比で40%削減、2050年度はネットゼロとすることを掲げ、取り組みを推進していきます。
また、気温上昇などの影響がゲストに及ぶことを最小限にするための「適応」への取り組みも、推進しています。

*スコープ1およびスコープ2が対象

CO2排出量(原単位)2020中期目標

2020年度までの中期目標として、2016年度のCO₂排出量を基準とし、2020年度時点の原単位(*1)で、年平均1%削減(2020年度目標値:0.158 t/㎡)することを目指してきました。

CO2排出量(原単位)の推移

*1 東京ディズニーリゾート事業に関連する建物延床面積あたりのCO₂排出量(CO₂排出量÷建物延床面積)

*2 2020年度はテーマパークの臨時休園と運営時間の短縮の影響を受けて減少

外部イニシアティブへの参加

当社グループは、東京湾岸周辺エリアをゼロエミッション技術に係るイノベーションエリアとすることを目的とした「東京湾岸ゼロエミッションイノベーション協議会」の会員です。 本協議会は東京湾岸に存在する多様なエネルギーサプライヤーやユーザー等が連携し、再生可能エネルギーや電力ネットワークの構築など気候変動対策に関する世界最大の研究開発と実証・PRの場所となることを目指す団体で、126の企業や自治体等が参画しています。当社グループもこの趣旨に賛同し、企業としての責任を果たしていきます。

OLCグループ環境方針

当社グループでは、『OLCグループ環境方針』に沿って環境活動を進めています。

体制

OLCグループ気候変動対応の推進体制

当社グループでは、経営戦略本部長を委員長とする「環境対策委員会」を設置し、経営戦略本部長(取締役副社長執行役員)の責任のもと、気候変動を含む環境対策に関わる目標の設定や計画の策定を行っています。「環境対策委員会」には、気候変動対応分科会を設置し、現状把握のための調査や戦略策定、環境負荷低減のための取り組みを進めています。
また、2010年度から省エネルギー法改正に基づき、環境対策委員会委員長を当社のエネルギー管理統括者に任命し、積極的な省エネ活動を展開できる体制を構築しています。
環境活動における目標の進捗や計画などは、環境対策委員会を通して年1回の活動報告とあわせ、重要な環境課題についても取締役会に報告しています。
また、取締役会にてマテリアリティの一つとして「気候変動や自然災害への対応」を決議しました。今後、気候変動関連課題を重要な経営課題として認識し、「緩和」と「適応」について具体的な計画を策定していきます。

エネルギー・マネジメント・システム

電気使用量を「見える化」
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電気使用量を「見える化」

エネルギー・マネジメント・システム(EMS*)は、2つのテーマパークとバックオフィスの電力使用状況を「見える化」する独自のシステムです。
空調の稼働時間や設定温度、照明の点灯時間や設定照度など、電力使用のムラ・ムダを発見し、各組織と連携しながら改善につなげることでCO₂削減のPDCA確立に寄与しています。

 

* すべての施設に電力センサーを取り付け、IT技術を使って集計分析を行うシステム。

なお、このエネルギー・マネジメント・システムを活用した組織的な節電活動が評価され、2018年12月に、「平成30年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰(対策活動実践・普及部門)」を受賞しました。

活動・パフォーマンス

気候変動への「緩和」の取り組み

当社グループでのCO₂排出量の約70%は電力使用によるものです。当社グループでは、「緩和」の要素を含むさまざまな施策を複合的に導入し、CO₂排出量の削減努力を継続しています。2020年度はテーマパーク内でのショーエフェクトの停止や東京ディズニーシー水域のろ過ポンプの稼働台数削減等の取り組みを行いました。
今後も温暖化の進行を食い止めるための緩和策に取り組んでいきます。

取り組み例

概要

自家発電設備の設置

  • 総出力は17,500kW
  • 電力ピークカットに対応(夏季)

セントラル・エネルギー・プラント(*)内への高効率施設・設備の導入

  • テーマパーク計画段階での大型熱源設備の導入
  • ターボ冷凍機の設置

カーボン・オフセット

  • 2014年度より継続実施
  • 2020年度は家庭用燃料電池のクレジット2,000t-CO2を選択

照明のLED化

 

東京ディズニーリゾート関連

 

  • シンデレラ城、プロメテウス火山のライト、屋根のリムライト、屋外の照明、店舗の照明などをLED化
  • 2018年度リニューアルの「イッツ・ア・スモールワールド」はすべての照明をLED化、より鮮明な世界観を表現するため、照明器具を60%以上増設しつつ、消費電力を50%以上削減

再生可能エネルギーの利用

 

東京ディズニーリゾート関連

  • 建物屋上8カ所に太陽光パネル(出力600kW超)を設置
  • 自社イチゴ農園(北海道弟子屈)ハウス内に地熱・温泉熱エネルギーを加温に活用する設備を導入し、化石燃料の使用を大幅に削減

バイオマス包材の使用

 

東京ディズニーリゾート関連

  • 一部に植物由来の材料を使用したバイオマス包材を使用
  • 材料に使用される植物の栽培は、生態系にダメージを与えないよう配慮
  • 石油系の材料を主に使用した従来品に比べCO₂排出量を年間約40%削減

テーマパーク内車両の電気自動車化

 

東京ディズニーリゾート関連

車両7台を電気自動車化
【導入車両】

  • 東京ディズニーシー内を走行する「ビッグシティ・ヴィークル」
  • 東京ディズニーランドで行われる婚礼プログラム「ディズニー・ロイヤルドリーム・ウェディング」の使用車両

*冷暖房用の「熱」を、建物ごとに製造するのではなく、1ヵ所で集中して製造し各建物に分配する拠点となる集中熱源棟。

セントラル・エネルギー・プラントの中央監視システム
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セントラル・エネルギー・プラントの中央監視システム
社屋の屋上に設置した太陽光パネル
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社屋の屋上に設置した太陽光パネル
材料の一部に植物由来の原料を使用したバイオマス包材を導入
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材料の一部に植物由来の原料を使用したバイオマス包材を導入
東京ディズニーシー内を走行する電気自動車
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東京ディズニーシー内を走行する電気自動車

2020年度のCO2排出量

当社グループの2020年度のCO₂排出量は、144,000t-CO₂でした。

*テーマパークの臨時休園と運営時間の短縮の影響を受けて減少

(単位:t-CO₂)
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
198,000 198,000 186,000 144,000

 

東京ディズニーリゾートのCO₂排出量は「環境関連データ」をご参照ください。

環境に配慮した輸送のために

当社グループでは、輸送時の環境負荷の低減に努めています。

取り組み例

概要

業務用車両のCO₂削減と低公害車化

  • CO₂・ NOx(窒素酸化物)・PM(粒子状物質)排出量削減のため、軽自動車化・ハイブリッド化・電気自動車化を推進(業務用車両)
  • ハイブリッド車を導入(敷地内のすべての社用バス)

『OLCグループ エコドライブルール』の策定

  • 国が推進するエコドライブルールをもとに策定
  • 従業員とお取引先へルール遵守協力を依頼
アイドリングストップを呼び掛ける看板の設置(テーマパーク内駐車場)
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アイドリングストップを呼び掛ける看板の設置(テーマパーク内駐車場)

気候変動への「適応」の取り組み

東京ディズニーリゾート関連

当社グループでは、「適応」の要素を含む施策として、雷雨対策、台風や自然災害への対策、気温上昇への対策(屋内外での熱中症予防)などを継続しています。今後も温暖化による気候変動を想定した適応策の検討を継続していきます。

2020年度の取り組み

ゲストの待ち列エリアにファンを設置(ジャスミンのフライングカーペット)

キャストの固定立ち位置にスポットクーラーを設置(一部のアトラクション)

「ジャスミンのフライングカーペット」の待ち列エリアに設置されたファン
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「ジャスミンのフライングカーペット」の待ち列エリアに設置されたファン
キャストの立ち位置に設置されたスポットクーラー
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キャストの立ち位置に設置されたスポットクーラー

気候変動関連の法令への取り組み

国の気候変動に関連する法規制である省エネ法や温対法などの環境法令を支持し、年1回、行政へエネルギー使用量、省エネルギー目標の達成状況、温室効果ガス排出量の報告書を提出しています。

環境関連データ

東京ディズニーリゾート関連

2020年度の環境に関する主なデータです。