方針・規定

気候変動など環境課題に関する認識

地球温暖化による気候変動や、水資源、廃棄物、生物多様性など、各種の環境問題に対し、企業が積極的に責任を果たすことが求められています。また、環境に配慮した事業活動を展開することは、企業自身の持続可能性にもつながります。
年間3,000 万人を超えるお客さまが訪れるテーマパークは、ひとつの大きな「街」といえます。この街において、お客さまが安心して快適に過ごせるように、そして、かけがえのない地球環境を次世代につなぎハピネスを提供し続けるために、OLCグループでは、真摯な姿勢で環境活動に取り組む責任があると考えています。

OLCグループのアプローチ

OLCグループでは、『環境理念』として、夢と感動を次世代でも提供し続けるために、すべての事業活動を通して地球環境との調和を図ることを掲げています。中でも気候変動に対しては、温室効果ガスの排出を抑制する「緩和」への取り組みとして、2020年度時点でのCO2排出量(原単位)を年平均1%削減(2016年度比)することを目指しています。また、気温上昇などの影響がお客さまに及ぶことを最小限にするための「適応」への取り組みも、推進しています。

地球温暖化対策の中期目標

OLCグループでは、地球温暖化対策の2020年度までの中期目標として、2016年度のCO2排出量を基準とし、2020年度時点で、原単位(*)で年平均1%削減することを目指して、CO2削減努力(エネルギー使用の効率化)を続けていきます。2020年度のCO2排出量(原単位)の目標値は、0.158 t/㎡です。

CO2排出量(原単位)の推移

* 東京ディズニーリゾート事業に関連する建物延床面積あたりのCO2排出量(CO2排出量÷建物延床面積)

OLCグループ環境方針

OLCグループでは、『OLCグループ環境方針』に沿って環境活動を進めています。

体制

環境活動の推進体制

OLCグループでは、環境活動の推進組織として、社会活動推進部担当役員を委員長とする「環境対策委員会」を設置し、環境対策に関わる目標の設定や計画の策定を行っています。 「環境対策委員会」には、地球温暖化防止分科会、エネルギー管理分科会を設置しています。各分科会は、現状把握のための調査や戦略策定、環境負荷低減のための取り組みを進めています。
また、2010年度から、省エネルギー法改正に基づき、環境対策委員長を当社のエネルギー管理統括者に任命し、積極的な省エネ活動を展開できる体制を構築しています。
今後も、環境マネジメントを強化するとともに事業と環境の調和を進めていきます。

エネルギー・マネジメント・システム

電気使用量を「見える化」
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電気使用量を「見える化」

エネルギー・マネジメント・システム(EMS*)は、2つのテーマパークとバックオフィスの電力使用状況を「見える化」する独自のシステムです。
空調の稼働時間や設定温度、照明の点灯時間や設定照度など、電力使用のムラ・ムダを発見し、各組織と連携しながら改善につなげることでCO2削減のPDCA確立に寄与しています。
 

* すべての施設に電力センサーを取り付け、IT技術を使って集計分析を行うシステム。

なお、このエネルギー・マネジメント・システムを活用した組織的な節電活動が評価され、2018年12月に、「平成30年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰(対策活動実践・普及部門)」を受賞しました。

活動・パフォーマンス

CO2削減、エネルギー使用の効率化に向けた取り組み

OLCグループでのCO2排出量の約70%は電力使用によるものです。
ハード面では、テーマパークの建設計画段階から、セントラル・エネルギー・プラント(*)内への大型熱源設備の導入など高効率施設・設備の導入に取り組んでおり、2018年度には、ターボ冷凍機を新たに2台追加設置しています。また、照明のLED化による電力の削減や、太陽光発電による創電などで、CO2削減に努めてきました。さらに、自家発電設備(総出力17,500kW)を完備し、夏季には電力のピークカットに対応しています。
ソフト面では、エネルギー・マネジメント・システムを活用した使用エネルギー量の「見える化」による電力削減など、さまざまな施策を複合的に導入し、CO2排出量の削減努力を継続しています。


*冷暖房用の「熱」を、建物ごとに製造するのではなく、1ヵ所で集中して製造し各建物に分配する拠点となる集中熱源棟。

セントラル・エネルギー・プラントの中央監視システム
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セントラル・エネルギー・プラントの中央監視システム

2018年度のCO2排出量

OLCグループの2018年度のCO2排出量は、198,000tでした。

OLCグループのCO2排出量

2015年度 2016年度 2017年度 2018年度
207,000t 203,000t 198,000t 198,000t

 

東京ディズニーリゾートのCO2排出量は「東京ディズニーリゾートの環境負荷マスバランス」をご参照ください。

カーボン・オフセット

OLCグループでは、2014年度より、カーボン・オフセット(*)を継続しており、2019年度は、東日本大震災の被災地支援を目的とした岩手県の森林維持管理支援など、計2,000tのクレジットを選択しました。

 

* みずからのCO2排出量のうち、どうしても削減できない量の全部または一部を、ほかの企業や団体の排出削減を支援することでオフセット(補填)すること。

LED

東京ディズニーリゾート関連

施設やアトラクションやホテルの照明、装飾に使われている白熱電球のLED化を進めています。
これまでに、シンデレラ城やプロメテウス火山のライト、屋根のリムライト、屋外の照明、店舗の照明などにLEDを導入しており、東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツのフロートのうち、21台中20台がLEDライト搭載型となっています。今後もさまざまな箇所で導入を進めていきます。
なお、2018年4月15日にリニューアルオープンした「イッツ・ア・スモールワールド」は、アトラクション内のすべての照明をLED化し、アトラクションの世界観をより鮮明に表現するために、照明器具の数を60%以上増やし、消費電力を50%以上削減しています。

LEDで従来の世界観を表現した<br/>「イッツ・ア・スモールワールド」
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LEDで従来の世界観を表現した
「イッツ・ア・スモールワールド」
夜のパレードのフロート21台中20台がLED搭載型に
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夜のパレードのフロート21台中20台がLED搭載型に
テーマパークの世界観を損なわない、柔らかい光のLEDをメーカーと共同開発
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テーマパークの世界観を損なわない、柔らかい光のLEDをメーカーと共同開発

太陽光発電

東京ディズニーリゾート関連

社屋の屋上に設置した太陽光パネル
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社屋の屋上に設置した太陽光パネル

屋上への太陽光パネルの設置を進め、現在は夜のパレード使用分を上回る電力を、再生可能エネルギーでまかなえるようになりました。

現在は8ヵ所の建物の屋上へ太陽光パネルを設置しており、出力規模は600kWを超えました。

地熱・温泉熱を活用したイチゴ栽培

イチゴを栽培する北海道弟子屈の自社農園では、豊富に賦存する地熱・温泉熱エネルギーをハウス内の加温に活用する設備を導入することで、冬季でも化石燃料の使用を大幅に削減しています。

北海道弟子屈農園のイチゴ栽培設備
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北海道弟子屈農園のイチゴ栽培設備

サトウキビを原料に使用したバイオマス包材

東京ディズニーリゾート関連

テーマパークやホテル内の商品店舗で提供しているお買い物袋についても、環境への配慮を進めています。2015年度より、サトウキビ由来の材料を一部に使用したバイオマス包材の導入を進めたことにより、石油系の材料を主に使用した従来品に比べ、CO2の排出量は年間約40%削減されました。なお、材料として使用されるサトウキビは、熱帯林の破壊など生態系にダメージを与えることがないように配慮し栽培されています。

材料の一部にサトウキビ由来の原料を使用したバイオマス包材を導入
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材料の一部にサトウキビ由来の原料を使用したバイオマス包材を導入

テーマパーク内車両の電気自動車化

東京ディズニーリゾート関連

東京ディズニーシー内を走行する<br/>電気自動車
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東京ディズニーシー内を走行する
電気自動車

CO2削減および大気への負荷低減の一環として、東京ディズニーシー内を走行する「ビッグシティ・ヴィークル」全7台を電気自動車化しています。

 

環境に配慮した輸送のために

OLCグループでは、輸送時の環境負荷の低減に努めています。

業務用車両のCO2削減と低公害車化

OLCグループでは、地球温暖化防止の一環として、業務用車両のCO2・ NOx(窒素酸化物)・PM(粒子状物質)排出量削減のため、軽自動車化・ハイブリッド化・電気自動車化を進めています。

また、当社敷地内を走行する社用バスは、すべてハイブリッド車を導入しています。

エコドライブルールの策定

OLCグループでは、国が推進するエコドライブルールをもとに、『OLCグループ エコドライブルール』を策定し、社用車を利用する従業員への啓発・徹底を図っています。また、お取引先に対しても、サプライチェーンにおけるCO2排出量の低減のために、ルールを遵守していただくよう協力を依頼しています。

OLCグループ エコドライブルール

  • タイヤの空気圧こまめにチェック
  • ムダな荷物は載せません
  • 行き先・ルートはしっかり確認
  • エンジンかけたら即発進
  • ふんわりアクセルeスタート
  • 車間距離は余裕を持って、ブレーキの少ない安全運転
  • なるべく早めのアクセルオフ
  • アイドリングストップ忘れずに
  • 駐車は必ず決められた場所に
  • エアコン使用は控えめに

なお、テーマパークにおいては、ゲスト車両や大型バスにアイドリングストップを呼び掛ける看板を駐車場に設置しています。

 

地球温暖化への適応

東京ディズニーリゾート関連

地球温暖化対策は、温室効果ガス排出抑制によって温暖化の進行を食い止める「緩和」と、温暖化による渇水・気温上昇・台風の増加などの気候変動が今後起こるものと想定して、そこから受ける影響を軽減する「適応」に分けられます。
現在、OLCグループでは、「適応」の要素を含む施策として、雷雨対策、台風や自然災害への対策、気温上昇への対策(屋内外での熱中症予防)などを実施しており、今後も温暖化による気候変動を想定した適応策の検討を継続していきます。
例えば、アトラクションなどの屋外待ち列エリアなどの暑さ対策に取り組んでおり、2018年度は、「ホーンテッドマンション」や「アクアトピア」の待ち列エリアに、スポット空調や冷風機を設置しました。また、リニューアルオープンした「イッツ・ア・スモールワールド」は、気候の変化を鑑み、屋内待ち列エリアを拡張しました。

「ホーンテッドマンション」の冷風機、送風機
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「ホーンテッドマンション」の冷風機、送風機
「アクアトピア」のスポット空調
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「アクアトピア」のスポット空調
「イッツ・ア・スモールワールド」は、<br/>屋内待ち列エリアを拡張
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「イッツ・ア・スモールワールド」は、
屋内待ち列エリアを拡張
カーテンを閉めた客室
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カーテンを閉めた客室

また、ディズニーアンバサダーホテル、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ、東京ディズニーランドホテルのゲストルームでは、夏季、ゲストが入室する前にカーテンを閉めておくことで、室内温度が高くならないようにしています。

東京ディズニーリゾートの環境負荷マスバランス

東京ディズニーリゾート関連

2018年度の東京ディズニーリゾートのエネルギー使用量、CO2排出量などを示しています。