代表取締役社長(兼)COOの高橋 渉

略歴

1981年4月

入社

2007年4月

株式会社イクスピアリ 代表取締役社長

2009年4月

執行役員

2017年6月

取締役執行役員(社会活動推進部・シアトリカル事業部管掌、総務部・IT戦略推進部・食の安全監理室・監査部担当)

2019年4月

取締役常務執行役員(総務部・事業法務部・食の安全監理室・監査部担当)

2023年6月

取締役常務執行役員 経営戦略本部長委嘱

ファンタジースプリングスの開業などにより、過去最高の売上高・営業利益を達成

2024年度は、6月にファンタジースプリングスがグランドオープンし多くの話題を集めることができた一方で、猛暑による集客の減少などにより、上半期は厳しい状況が続きました。しかしながら、第3四半期以降はファンタジースプリングスやスペシャルイベントなどによる需要の取り込みや、コストコントロールの推進により、売上高、営業利益共に過去最高の実績となりました。

また、2024年度は中期経営計画の最終年度でしたが、ディズニー・プレミアアクセスや、東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージなどのサービスが、ゲストの選択肢を広げることで体験価値向上に寄与し、同時に収益向上につながるという循環を確立することができました。

掲げていた財務目標を達成するのみならず、コロナ禍からの回復と新たな収益モデルの確立いう成果を得られたことは、今後の東京ディズニーリゾートの更なる発展につながる価値あるマイルストーンであると考えています。
 

2035長期経営戦略の発表

2025年4月28日、当社グループは「2035長期経営戦略」を策定し、今後の事業の拡大や企業価値を向上させる取り組みについて発表いたしました。2035年までを「持続的成長に向けた事業構造の進化と最適資本構成の追求による、企業価値の向上」の期間と設定し、長期的に目指す当社グループ像を念頭に事業戦略や財務方針に落としこみました。

主力事業であるテーマパーク事業は、「世の中の想像を超えるハピネス創造の最高峰」を目指し着実に成長させていきます。両パークにおけるエリア刷新などの大規模開発も視野に、テーマパーク用地のダイナミックな再編を行うなど、全く新しい魅力的なパーク体験を提供し続けてまいります。あわせて、既成概念に捉われない手段やサービス等を大胆に取り入れることで、来園・非来園を問わない新たな収益源を創出してまいります。

そして2028年度には当社グループの事業ポートフォリオにクルーズ事業が加わります。東京ディズニーリゾートの集客基盤を最大限に活用し、「ファミリーエンターテイメントクルーズ」という新たな価値を日本の市場に展開いたします。既存事業とは異なる独自の強みをもつクルーズ事業に参入することで、中長期的にはテーマパーク事業を上回る収益性を目指し、当社グループの理念である「夢・感動・よろこび・安らぎ」を一層幅広く、深く提供し、当社グループを更なる進化へと導いていきます。

財務目標としては、2035年度時点で売上高1兆円以上を掲げました。東京ディズニーリゾート周辺のディズニーホテル増設の検討や、2隻目のクルーズ船運行の検討など、様々な選択肢をもち、最適な経営を進め、この達成に邁進してまいります。皆さまどうぞご期待ください。
 

最後に

私は4月1日より、代表取締役社長(兼)COOに着任いたしました。
目まぐるしく変化する外部環境に対応しながら、既存事業の着実な成長、そして新たな挑戦であるクルーズ事業を成功に導き、OLCグループを全く新しい次元へ進化させようと、強い決意を固めております。
株主・投資家の皆様との対話を重視し、ゲストやキャスト、そしてあらゆるステークホルダーの方々と一層の信頼関係を築きながら、全身全霊で長期経営戦略を推進し、役職員一丸となって新たな未来を築いてまいります。

今後とも、当社グループの長期持続的な成長にご期待いただき、より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 

2025年5月
代表取締役社長(兼)COO 高橋 渉