オリエンタルランドは、ひとりでも多くの人々に「夢・感動・喜び・やすらぎ」を提供するという企業使命を実現するために、利益を最大化し、その利益を元手に投資を行い、新たな体験価値を提供し続けています。

ビジネスにおいて、利益を生む方法は基本的に2つです。1つは「売上」を上げること、もう1つは「費用」を削減することです。ただし、売上はただ上げれば良いのではなく、顧客の満足を伴っていなければなりません。「費用」はただ削減すれば良いという訳ではなく、安全や求める品質が保たれていなければなりません。
企業として「当たり前」のことと感じるかも知れません。しかし、その当たり前のことを当たり前にやり続けること、私達に求められていることを1人1人が理解した上で事業を成長させ、企業使命を全うし続けること、それがオリエンタルランドのビジネスなのです。

それでは、オリエンタルランドのビジネスを成り立たせる各要素について簡単に紹介します。 

売上

テーマパーク事業の売上高は、「入園者数」と「客単価」に分解することができます。
入園者数は、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの2パーク合計で年間約2,700万人です。また、客単価は、チケット・商品販売・飲食販売の合計で約1万円となっています。
当社には、どうやって一人でも多くの方にパークにお越しいただくか、あるいはゲストの期待を超える魅力的なコンテンツを開発・提供し、客単価を向上させるにはどうしたらよいか、といったことを日々考え、実践する仕事があります。

費用

テーマパーク事業は、そこで働く「人」の力が何よりも大切です。当社では、準社員が約18,000人、社員が約3,000人働いています。当然、人件費は大きな費用の一つですが、これ無くして当社の事業は成り立たないと考えています。
また、ゲストに提供する商品や飲食の仕入原価、集客のために行う宣伝などの販促活動費、ゲストが安全にパークで楽しんでいただくためのメンテナンス費などが、テーマパーク事業の主な費用となります。
当社には、ゲストの期待を超える感動を、安全や品質を保った上でいかに最適な費用で提供するかを考え、実践する仕事があります。 

利益

上述の通り、費用の最適化を図ったうえで、売上につなげることで、利益の最大化を目指します。
当社では、利益は企業使命を実現するための「元手」と捉えています。
例えば、利益を新規アトラクションやスペシャルイベントなどに投資することで、さらに多くの方々に「夢・感動・喜び・やすらぎ」を提供することができます。その結果として、売上が増加し、さらに多くの利益を創出し、それを元手にもっともっと多くの方々に「夢・感動・喜び・やすらぎ」を提供したいと考えています。
利益をどのような投資に活用し、企業使命の実現につなげるかを考え実践することも、当社の大切な仕事の1つです。

 

このようなビジネスのサイクルで、企業使命をより高いレベルで実現させていくのが、オリエンタルランドが経営するテーマパーク事業のビジネスモデルです。