2013年の夏休み期間に、子どもたちを育む社会貢献の一環として、「夢・感動塾」を、7月27日、8月12日、8月21日の計3回実施しました。
「夢・感動塾」は、夢を持ち続けながら日々努力し、輝いている人(キャスト)との交流を通じ、「夢を持つことのすばらしさ」や「夢の実現に向けて必要なものは何か」を考えるなど、子どもたちが夢を持ち、その実現に向けて一歩を踏み出すきっかけをつくり出すためのプログラムです。
プログラムには、それぞれ100名近い応募者の中から小学5、6年生25名(のべ74名)が参加し、ショーの出演者やアーティストなど東京ディズニーリゾート®で働くキャストが自らの夢を叶えた実体験に触れることで、夢の実現に向けての一歩を踏み出しました。



初めに、応募時の課題でもあった「夢とは何か」について、一人ひとりが夢に対する想いや考えなどについて共有します。その後、常に新しいことに挑戦し、夢を持ち続けたウォルト・ディズニーの想いや行動力について学んだ子どもたちは、「夢とは、諦めずに努力をしながら追いかけ続けるもの」、「ゆるぎない自信が大切」などと話し、「今は具体的な夢はないけれど、将来ウォルトのようにたくさんの夢を描いてみたい」など、同じグループの仲間たちに話していました。 

次は、「東京ディズニーリゾートで踊りたい」という夢を実現したショー出演者や、「絵を書くことを仕事にしたいという」夢をかなえたアーティストが登場、自らの夢を叶えるまでの軌跡を語ります。



東京ディズニーシー「ビッグバンドビート」の出演者である佐々木尭は、「一歩先に進むための小さな目標と、将来自分がなりたい姿をイメージした大きな目標の二つを持ち続け、常にその目標に向かって進むことを意識している。目標を達成するという強い信念を持っていれば、どんなことがあっても乗り越えられる」と話しました。
また、アーティストの佐藤征作は、「自分の好きなことや興味をもっているものを大切にしていけば、どんな環境でも頑張ろうというエネルギーが湧いてくる。実現した夢を持続、進化させながら、さらなる目標を想い描いている 」と語りました。


続いては、夢を叶えたキャストにちなんだ体験学習です。ショー出演者である佐々木の回では、実際に佐々木が出演するショー「ビッグバンドビート」を鑑賞しました。ショーが始まると、子どもたちは必死に佐々木を探します。タキシードに着替え、華やかな舞台で踊る佐々木を見つけると皆、目を輝かせていました。彼の姿を目の当たりにした子どもたちは、夢は叶うのだと実感したことでしょう。
また、アーティストの回では、キャラクターの「ドローイング(絵を描く)」を体験します。子どもたちは、佐藤が描く一つの円から、少しずつキャラクターの線や形に描かれていく様子を目の当たりにした後、今度は自分の画版の上に置かれた画用紙にディズニーのキャラクターを描いていきます。佐藤の手が動く度に、子どもたちは歓声をあげたり、前へ身体を倒して覗き込んだり、一生懸命に鉛筆を動かし、キャラクターの絵を完成させていきました。体験中は、ドローイングに取り組む子どもたちに、直接、佐藤がアドバイスをしてまわるなど、終始和やかな雰囲気で時間は過ぎていきました。



体験学習の後は、夢を叶えたキャストへ子どもたちがインタビューする番です。どの回も積極的に手が挙がり、「叶えたい夢が大変で、投げ出したい時はありますか」「これからの夢は何ですか」「失敗した時はどうしていますか」などの質問が矢継ぎ早に寄せられました。 

子どもたちは1日を通して、夢を持つことの素晴らしさや実現するために大切なことを学び、それぞれが発見したこと、感じたことを個人ワーク、グループワークを経てまとめていきます。ワークシートには、「夢をあきらめてはいけないことを学んだ」「夢を叶えるために努力やチャレンジすることが大切」などと書かれ、夢を実現したキャスト達のとの交流を通して、新たな何かを得た様子がうかがえました。



最後には、将来の夢と、夢の実現に向けた自分自身への約束を一人ひとり発表します。
子どもたちは、「夢は医療関係の仕事につくこと。夢を達成できるまで努力し続け、何事にも全力で尽くしたい」、「今日学んだことを活かして夢を実現したい」などと力強く宣言し、充実した表情で修了証を手にしていました。
保護者の方からは、「ウォルトに興味を持っていたので、学ぶ機会を与えてもらって良かった」「成長に合わせて、夢も変わっていくと思うが、どんな夢であっても自分を信じて努力を続けていけば夢は叶うことを忘れないで欲しい」などの感想が届きました。 

次回の「夢・感動塾」は、2013年12月に実施予定です。
OLCグループは、これからも子どもたちを育む社会貢献活動に取り組んでまいります。