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ショー技術部 ショーシステムグループ

『安全かつスピーディーに人の力を結集して問題を解決する技術本部』

ショー開発部の仕事

東京ディズニーリゾートの施設維持・建設を行っているオリエンタルランドの技術本部は、ゲストに安全/安心な体験価値を提供することで、オリエンタルランドのビジネスに貢献している。パークの最前線で安全かつ品質の良い施設を守るために活躍する、技術本部ショー技術部ショーシステムグループマネージャーの近藤優人さんと原正哉さんに話を伺った。

【近藤】 ショー技術部は大きく分けて4つのグループがあります。東京ディズニーランドにおけるショー設備を担当している第1ショーグループと東京ディズニーシーにおけるショー設備を担当している第2ショーグループ、両パークのショー機械設備を担当しているメカニカルサポートグループ、私たちショーシステムグループは両パークのアトラクションのショー設備に関するシステムやパーク内情報通信設備を担当しています。

【原】 私たちのグループは29名、2シフト制に分かれて勤務するユニットと専門分野に分かれたチームにて構成されています。現場にて発生する不具合対応や保全業務が主な業務となっていますが、システムの更新・改善などの業務も行っています。

【近藤】 私たちのグループは各メンバーがそれぞれ得意分野を持っている専門家の集まりです。電気・電子制御、音響映像、照明、情報通信など各分野のスペシャリストがいます。これらの専門家が協力して様々な課題解決に向けて取り組むというのが基本的なスタンスです。

エンターテイメントプログラムの制作

 この仕事において一番必要とされる能力は現場のコンディションを見抜く力である。過去と現在の違いに気づくことができれば重大な不具合を未然に防ぐことができるからだ。様々なショー要素について、ほんの些細な違いに気づくことができるかどうかが鍵となってくる。

【近藤】 気づけるかどうかは、やはり経験だと思います。アトラクションの整備で得た経験と実績知識とノウハウがあればあるほど、不具合の発見及び原因究明も早くなります。

【原】 もちろん、そのノウハウというのは経験によって蓄えられるものなので、最初から誰もが持っているものではありませんが、学ぼうという姿勢さえあれば身につけられる環境は整っていると思います。

【近藤】 まずは現場で一緒に仕事をしながら直接指導して伝えていきます。並行して技術資料やマニュアル、図面などの「見方」、「読み方」を指導して、そこから自分で学んでもらいます。自分で情報を積極的に吸収して自己向上させる姿勢が必要だと思っています。

【原】 シフト交代の際の引継ぎも情報交換としては無くてはならないものだと思います。また、不具合のログなどは誰もが確認できる共有システムが用意されていますので、過去に似たような事例がないかも調べることができるようになっています。

【近藤】 計画作業のスケジューリングもこのシステムの中には入っているので、シフト交代の際には進行具合の確認なども可能です。ただ、私たちはチームで仕事をしていますから、人と人の直接的なコミュニケーションというものは大切にしています。

【原】 システムのみによるコミュニケーションでは伝わらない部分、伝えきれない部分というものは必ずありますので、人と人とに直接的なコミュニケーションも大切にしています。

プログラム制作に必要なこと

 技術本部の業務は、不具合対応や保守点検など保全業務が主となるが、新規アトラクションの建設に関わることもある。そこでは、演出の要望に対して技術的に実現可能かどうかなど協議を積み重ね、演出意図を汲み取って表現していく。命令されたことをやるのではなく、能動的に仕事に取り組んでいく姿勢が重要なのだ。

【近藤】 不具合への対応などは早急な処理が求められるので、若手が自分で考えて作業するということはなかなか難しい事です。しかし、それに慣れてしまって先輩からの指示を待つだけになってしまうのでは自己成長はできません。

【原】 私の場合は、あるアトラクションのシステム更新に携わったことで、より能動的に変われたと思います。

【近藤】 アトラクションには年に1回、少し長めのメンテナンス期間が設けられています。運営中には行うことができない更新や保守点検を行うための期間です。

【原】 私が担当したアトラクションのときは、先輩と共に3週間程度作業しました。機器の交換、システムの更新、オペレーション側からの要望をシステム要件に反映するなど、複数の目的に対し同時進行で行う作業でした。そのときは作業中に問題が発生し、その原因の究明にも時間を取られ作業スケジュールを何度も変更することになってしまいました。

【近藤】システム更新の際に問題が発生するということは珍しい事ではないのですが、その問題の追い方というのは、やはり若いうちから経験をつんで迅速に対応できるように努力して欲しいと思います。

【原】自分の中では日々成長している実感があって、最後はかなり効率よく作業が進められるようになりました。これはシステムに対しての理解力が高まったことに加え、チームの連携が高まったというのもあります。自分が能動的に動くことによって事態を変えていけると実感しました。不具合対応などの現場では先輩たちの指示に従い効率的に作業を進める事が必要になりますが、この経験を通して、主体的に取り組むことで得られるものの大きさを実感しました。これからも様々なことを学び、自分の成長に繋げていきたいという意識がより一層強くなりました。

【近藤】 真摯に学び、経験を積んでいけば、安全かつ素早く問題を解決することができるようになります。その結果、一人でも多くのゲストに安全で楽しいアトラクションをご利用いただく機会を提供することができるのです。

【原】 オリエンタルランドでは業務中はもちろん、通勤途中でもゲストの楽しそうな顔やワクワクした顔を見ることができます。ゲストの笑顔に少しでも貢献して、またご来園いただけるようにすることは、大きなやりがいのひとつとなっています。

【近藤】 やりがいがある一方で、時間に追われて作業をすると、プレッシャーに感じることもあります。しかし、私たちには頼りになる仲間がいます。色々な知識を持った仲間とともに、多方面から数々の課題を検証することで、効率的に対応ができるのです。同じ志を持ったチームが一丸となって取り組むということは、共同作業ならではの達成感もあります。

アトラクションの保全業務は決して単調な仕事ではない。あらゆる目的、課題に対して人の知識や技術を結集し、ベストの方法を考察して解決をしていくのだ。技術本部は、組織力を重要視し、パークの魅力と価値を最大限に維持することで、オリエンタルランドのビジネスを支えていると言えるだろう。