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商品管理部 商品ソーシンググループ

『商品の高いクオリティとコスト削減を両立させてゲストの満足を最大化する商品管理部』

ショー開発部の仕事

東京ディズニーリゾートにおける商品の売上は、オリエンタルランドのビジネスにおける重要な役割を果たしている。どんなにクオリティの高い商品を提供しようとも、その価格がゲストの納得できる範囲のものでなければ、満足を得られないのがビジネスだ。クオリティの高い商品を作りながらも、コストをできるだけ削減し価格の適正化を追及する。そんな課題に取り組む、商品管理部商品ソーシンググループマネージャーの鮫島修一さん(現 商品管理部商品サポートグループマネージャー)と奥野真衣さんの両名にその業務について伺った。

【鮫島】 商品本部には商品販売部と商品開発部、そして私たちの商品管理部があります。文字通り、販売部は商品の販売、開発部は商品開発業務に取り組んでおり、私たち管理部の仕事は、各部署のサポート業務が主な役割になります。

【奥野】 私たち商品ソーシンググループは、その中でも取引先の管理や貿易業務、海外のお取引先への商品開発依頼や新規お取引先の開拓が主な仕事です。

【鮫島】 海外のお取引先への業務はこれまでは商社を通して行われていたのですが、その中の一部の業務を自分たちの手で行うことによってコスト削減を図ることができ、それを拡大することが大きな目標の一つになります。

エンターテイメントプログラムの制作

お取引先が多ければ多いほど商品製造の選択肢が広がり、コストを抑えた適正な商品価格を維持することにつながる。そのためお取引先を新しく開拓することは、目標を達成するために必要な業務だ。しかし、新たなお取引先との間に、お互いが納得できるコンセンサスを作り上げるというのは簡単なことではないという。

【鮫島】 クオリティを保ちながら、かつコストを削減するという目標が私たちにはありますが、ただ安価なお取引先に製造を依頼するだけでは、やはりクオリティの面に影響がでてくることが懸念されます。また新規のお取引先の場合、今までならば通用していた商慣習が通じない場合もありますので、そこにはかなり気を使います。

【奥野】 そうですね。ただ私たちだけでなく、お取引先側でも戸惑っている部分がやはりたくさんあるんです。今までのやり方で他のお取引先とはうまく進めることができていたのに、オリエンタルランドとの取引ではどうしてそこまで求められるのかわからないと困惑されたこともあります。それを理解していただき、さらにご納得いただくまで協議するのは、やはり根気のいる仕事です。でも、これがクリアできなければ、クオリティの高い商品をゲストに提供することができません。

【鮫島】 私たちとしてはオリエンタルランドが定めた基準をクリアした商品を、決められた予算内で製造し、期限内に納品してもらう方向性はブレませんから、そのためのコミュニケーションに手間は惜しみません。

【奥野】 日々の連絡のやりとりはもちろん、お取引先の工場にも足を運びます。特に取引を始めるに当たっての調査、商品の開発が実際にスタートするに当たっての打ち合わせ、出荷される商品の確認の際は、必ず工場へ伺っています。もし、そこで課題が見つかれば、こちらから改善をお願いすることもあります。

【鮫島】 私たちがそこまでするのは、『本当にゲストが満足する商品を作りたい』と考えているからです。その気持ちがお取引先に伝わり、お互いに同じ方向を向くことができれば、相乗的な関係性を築いていけると考えています。

プログラム制作に必要なこと

コスト削減を達成するには、国内取引だけでなく、海外企業と取引をすることもある。オリエンタルランドでは商品の一部を海外のお取引先に製造依頼し、直接輸入することでさらなるコスト削減を達成しているが、開始当初はエネルギーを要した部分があったという。

【鮫島】 海外との取引を始めた頃は、とにかくスケジュール通りにいかず、毎日のようにスケジュール表を作り直していました。これまで取引のあった企業と、オリエンタルランドが求めるものが違うこともあったと思うのですが、海外のお取引先にはまずその部分を理解していただくことに力を注ぎました。

【奥野】 細かいことで言えば、プライスシールの貼り間違い、ブランドタグのつけ忘れなど、しっかりチェックしていれば防げることなのですが、この部分も言葉や文化の違いもあり、大きな課題でした。

【鮫島】 国内のお取引先の場合ならば、こちらでお願いしなくても既に防止するための体制も整えていただいているのですが、海外だとそうはいきません。10ヶ所の注意点があったら、10ヶ所全部をこちらが伝えないといけませんでした。例えばサンプル一つ作っていただくにしても、こちらの要望が取り入れられておらず、作り直したこともあり、ここでスケジュールが遅れました。

【奥野】 でも、私たちがお取引先に求めるものは海外でも国内でも同じです。クオリティを保ちながらコスト削減するというスタンスは変わりませんから、国内での取引で培ったノウハウを、海外に伝え続けることで状況はかなり改善されました。

【鮫島】 現在では以前と比べるとスケジュールは予定通り実施されるようになっていますし、クオリティという面でも維持できています。高いクオリティがなければ、ゲストを笑顔にさせることができませんからね。

【奥野】 商品を手にするゲストのことを考えれば、おのずと少しでも良いものを作りたいと思います。また、私は新商品が店舗に並ぶ日には必ず足を運びますし、そこでのゲストの反応に直接触れることは私自身の糧になっています。

【鮫島】 クオリティは維持しつつ、自分たちの努力で当初の予定よりもコストを削減できて、さらに適正価格で販売することができたとき、オリエンタルランドの利益のみならず、ゲストの笑顔にも貢献できたという達成感があります。

東京ディズニーリゾートを訪れたゲストの思い出となる数々の商品が、品質と安全性を保っているのは高い管理レベルを実現しているからこそである。商品管理部はクオリティとコスト削減を両立させることでオリエンタルランドのビジネスに貢献し、そこで生まれた利益は、さらに多くの笑顔を増やすための投資につながっているのである。