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2006年入社 |

主な仕事は、まずアトラクション等の故障や不具合や強度検討依頼に関して、その原因を追究し、原因を特定した後に改善案を検討して解決の筋道を示すことです。その他には、施設の改修において適正な安全性を保ち、かつディズニーの施設としての評価基準を満たすよう、基準の運用・管理を行うことや、アトラクションの安全性を検証し、必要とされる対策を考えることもあります。
私たちが携わる業務は、大半が重層的な問題が絡み合って発生していることが多く、まず「何が起きているのか」を紐解いていく必要があります。そして、問題となっている事象を絶って、安全に機器を動かし、かつ恒久的な対策も並行して進めていかなければなりません。日々、アトラクションが安全に運営できるよう、関係する部署の人々と連携しながら、必要な改修案をプランニングして、様々な測定やテストを行っています。
入社1年目。私はアトラクションのメンテナンスとサイクリング(アトラクションのビークルを分解して、部品の検査・清掃を行うこと)の研修を受けていました。研修終了後、グループ内に戻った私が最初に携わった大きなプロジェクトは、東京ディズニーランドにあるアトラクションの座席構造更新でした。担当者としての意気込みはありましたが、このプロジェクトは、作業開始当初から私には手に負えないレベルの問題が山積みで、自分自身の力のなさを痛感しました。
その時、私をあらゆる面でサポートしてくれたのが、各部署に在籍する優れたエキスパートの方々でした。メンテナンスについてはライドグループやサイクリンググループ、安全性や施設の運営面についてはライド監理グループや運営部、ビークルのデザインや造形については装飾グループやショークオリティセンター…、多くの仲間に支えられて自分の仕事が成り立っていることを知りました。どの部署がどういう仕事をしているのか、社内のネットワークはどうなっているのかを知れたことは、私にとってその後の仕事の基盤になっています。
このプロジェクトにおいて、既存のビークル(乗り物)に安全対策の扉を新しく設置し、更新後の初号機を作り上げることが私の業務でした。実際のビークルにモックアップ(仮型)を乗せて、翌週から製作に入るという段階までこぎ着けましたが、安全性における問題が指摘されました。というのも、ディズニー側の求めるデザインのクオリティと当社の安全面のクオリティとは、時には両立させることが難しい要素であるからです。その双方の高い要求を満たす解決策を見つけ出す作業は、私にとって一番大変な経験でした。
そこから1ヵ月かけて、見た目のデザインも変わらず、安全性も担保できる方法を考えました。再度モックアップを製作し、それを社内各部およびディズニー側に提示して承認を受け、ようやく初号機の本格的な製作に取り掛かることができました。ゲストをもっと安全に、ゲストがもっと楽しめるように…、各部署がそれぞれの仕事領域で守らなければならない要素を全て満たすモノを作ることが、自分にとって最大のチャレンジでした。
今思えば、プロジェクトで苦しんでいた頃は、担当者として何でも自分でやらなければ…という気負いがありました。そんな私をサポートしてくれたのが、数々の場数を踏み、経験を積んだ同じグループのメンバーでした。あの難局を乗り越えた後からは、そのプロジェクトに携わるメンバーが、力を合わせて相乗効果を発揮する必要性を強く感じるようになりました。各部署から寄せられる様々な要望も自分の問題として悩み、考え、理解することで、自分にとっての新しいスキルや自信となっていきます。
最近では、アトラクションを楽しむゲストが私にとっての顧客であることはもちろんのこと、各部署やアトラクションのキャストも大切な顧客だと考えるようになりました。その多くの顧客を満足させるためのモノづくりを自分の仕事にでき、その反応もすべて肌に感じるほどの近さで実感できることが醍醐味です。これからもそれは私の最大のモチベーションであり続けると思います。

大学生の頃から、将来はエンジニアとして働きたいと考えていました。就職活動では、興味のあった自動車業界を中心に企業研究を行ったり、各企業で活躍されている大学OBの方や、人事担当者から話を聞いていたりしていました。そうした活動の中で、自分がしたいと思っていたモノ作りのイメージ像が明確になり、それにつれて、特定の分野に絞り込んで活躍するよりも、モノ作りの幅広い工程に関わりたいと強く思うようになっていました。そうしたことを感じていた中で、当社の運営するテーマパークのアトラクションには、様々な技術が集結していることや、企画からメンテナンスまで幅広く関われることを知り、当社への入社を決意しました。
「楽しいことが好き」「人を喜ばせることが好き」など、純粋で温かな気持ちをもった人が多いと感じます。
エンジニアとして、自分の携わった仕事の成果が、全て目に見える場所にあることは非常に魅力的に感じています。
自分の仕事が形として表れ、そして、それを楽しんでくださるゲストの笑顔を身近に感じることができたときは、当社を選んで良かったと心から思います。一人でも多くのゲストに喜んで頂きたいという気持ちが、仕事のやりがいに繋がっています。
常に色々な想定をしながら様々な選択肢を持っていること。そして、広い視野で次の一手を考え、判断は的確かつ迅速にできる人。
学生の皆さんが現在取り組んでいる研究はおそらく、誰もやったことがなく、用意された解答もないことについて、自分で考え、解決の糸口を探していくというものだと思います。その点においては、エンジニアリングのプロセスと幾分の違いもありません。ですので研究の過程から、広い視野を持ち、様々な考え方を取り入れて頂きたいと思います。
