株式会社オリエンタルランド(本社:千葉県浦安市)と、株式会社東宝映像美術(*)(本社:東京都世田谷区)では、2008年1月8日に東京ディズニーランドにおいてパレード公演中にフロート装飾物の支柱が折損したことに関し、第三者機関による調査も含め、原因の究明を進めてまいりました。
 第三者機関による調査報告と併せ、支柱の折損原因につき以下の通りご報告いたします。

(*)当該フロートの製作および点検・整備会社
 

1.支柱の折損原因について
 

(1)支柱折損の直接的な原因
このたび調査を依頼した第三者機関より、折損の直接的な原因は、『当該支柱に発生した疲労亀裂が、時間経過とともに進展し破断したもの』と報告されました。
 

< 回収対象商品 >


(2)破断を未然に防げなかった要因
 株式会社オリエンタルランドと株式会社東宝映像美術では、第三者機関の調査報告および当該フロートの過去の点検・整備実態から、このたびの破断を未然に防げなかった要因を、『2007年10月に実施した株式会社東宝映像美術による定期点検において、既に発生していた深さ約1mm幅約30mmの疲労亀裂を発見することができなかったこと』との結論に至りました。

 

<定期点検において疲労亀裂を発見できなかった理由>
 株式会社東宝映像美術では、2007年10月の定期点検において、目視、触手、打検といった検査の他に、非破壊検査を実施しておりました。
 しかしながら、この非破壊検査が無資格者によって行われ適正に実施されていなかったため、この時点で既に発生していた疲労亀裂を発見できませんでした。


 一方、株式会社オリエンタルランドのエンターテイメント本部では、パークオープン以来、『パレードで使用するフロートはオリジナル性の高い構造物であるため、その点検・整備は、フロートを製作した会社の推奨する点検計画に則り実施することが、より高いレベルの安全性に繋がる』との認識を持っており、また、これまでパレードが安全に公演されてきた実績もあることから、フロートに関する点検・整備の内容および実施については、製作会社に一任する体制をとっておりました。
 しかしながら、このような点検・整備体制のもと支柱が折損した事実を受け、当社ではこうした体制自体が今回の折損を未然に防げなかった要因の1つであったと、その責任を重く受け止めております。
 

2.再発防止策について
 

<株式会社オリエンタルランドの再発防止策>
フロートの点検・整備全般において、今後は、技術力が高く専門性を有する当社技術本部(*)もしくは第三者機関が監修をおこなっていくことで、より強固なフロートの安全管理体制といたします。
この体制のもと、以下の施策を実行してまいります。

  • 点検・整備内容の改善
    フロートの部位別に、点検の手法、頻度等の基準を取り決めた安全ガイドラインを策定するとともに、これに基づきフロート毎の個別点検計画書を作成し、点検・整備を実施する。
  • 点検・整備の精度向上
    外部に点検・整備を発注する際は、個別点検計画書に基づき、その内容に適した専門会社を選定する。(発注先をフロート製作会社に限定しない)併せて、定期点検の確認段階において報告内容の精査をおこなう。
     (*)アトラクション施設の設計・建設・整備担当部門で、点検・整備に関する専門技術者が所属
     

<株式会社東宝映像美術の再発防止策>
フロートの点検・整備全般において、今後は、技術力が高く専門性を有する当社技術本部(*)もしくは第三者機関が監修をおこなっていくことで、より強固なフロートの安全管理体制といたします。
この体制のもと、以下の施策を実行してまいります。
 

  • 新管理体制の構築
    社長直轄の業務改善室を中心とした安全管理体制を構築し、安全についての問題を見直す。特に安全に関わる点検業務等に関しては重要課題とし、新たに提携する外部機関より、品質管理の方法・実施についてアドバイスを受ける。
  • 業務遂行に関するチェック体制の強化
    受発注の各プロセスにおいて、業務遂行マニュアルの安全に関わる項目を見直し、全従業員の意識改善に取り組む。
    また、業務改善室を中心とした体制を基に定期的また必要に応じた社内検査を実施する。なお、実施にあたっては第三者機関にもチェックを依頼する。
     

3.このたびの支柱折損を受け
 

<株式会社オリエンタルランド>
 パレード公演中にフロート装飾物の支柱が折損するという事態を引き起こし、ゲストならびに関係者の皆さまに多大なるご迷惑をお掛けいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
 このたび構築いたしました再発防止策を確実に実行し、テーマパークの安全面に対する信頼回復に向け、全社を挙げて安全管理体制の再徹底に努めてまいります。

代表取締役社長(兼)COO 福島 祥郎
 

 なお、本件に関し施設運営会社としての責任の重さを鑑み、以下の報酬返上することといたします。
 

        代表取締役会長(兼)CEO 加賀見 俊夫 月額報酬20%減額を1ヶ月
        代表取締役社長(兼)COO 福島 祥郎 月額報酬20%減額を1ヶ月
 

その他、本件に管理責任のある役職員につきましては、今後社内調査の上、厳正な処置を行ってまいります。
 

<株式会社東宝映像美術>
当該フロートの点検・整備に関する元受会社といたしまして、パレード公演中に支柱が折損するという事態を引き起こしてしまいましたことの責任を非常に重く受け止めております。
ゲストの皆様は当然のこと、株式会社オリエンタルランドをはじめとする関係者の皆様に対しご迷惑をお掛けいたしましたことを心より深くお詫び申し上げます。  今後は、これまで以上に安全性を最優先に考えた管理・受発注を心掛け、皆様から信頼される企業になるべく、最大限の努力を尽くしてまいります。
 

取締役社長 中川 敬