昨年12月5日、東京ディズニーランドで発生いたしましたアトラクション「スペース・マウンテン」の事故原因に関する調査が終了いたしましたので、ご説明申し上げます。
 また、これを受けて改善策を施したうえでの運営再開時期につきましても目途がたちましたので、あわせてお知らせいたします。
 

1. 原因
 

(1)折損の直接的原因
 

この事故は、走行中に後部車輌の後部車軸が折れたことによる脱輪であったことから、車軸の折損原因に焦点を絞り、詳細な分析・調査を行いました。
その結果、折れた車軸とそれを受ける軸受との間に設計値以上の隙間が生じていたことが判明しました。この隙間により走行時に発生する通常以上の振幅(車軸と軸受の間の遊び)が車軸先端の台車取付ナットに過剰な負荷をかけたことが、車軸折損(疲労破壊)の直接的原因となったものです。
<補足>
車軸と軸受の隙間は、設計値では約 0.2mmであるべきところ、このケースでは 1mm超となっておりました。これだけの隙間は「スペース・マウンテン」のようなライドの技術面においては、十分に不安全な状態を生む恐れのある状態であります。
 

(2)設計値以上の隙間が生じた原因
 

折損した車軸は、2002年10月に納入された30本の中の1本です。
今回、この車軸と軸受との間に設計値以上の隙間が生じた原因は、これら30本の車軸すべてが、本来の設計サイズよりも細いものであったことに起因します。この異常事態が起きた原因は以下の通りです。
「スペース・マウンテン」は、1995年9月、その軸受部分の設計サイズを、それまでのインチ寸からメートル寸に変更し、これに伴ない車軸径も軸受に合致する太さ(44.14mm から 45.00mm)に変更いたしました。しかしながら、その際、設計図面の適切な修正・管理作業を怠っていたため、以降、社内に新旧2種類の図面が存在する状態となり、2002年10月納入分(2002年8月発注)に関しては、旧来の径(44.14mm)記載の古い図面で発注が行われてしまったものです。
加えて、納入時のチェックが不十分であったため、規定サイズ外の車軸を受け入れ、使用するに至りました。
<補足>
1995年9月以降、2002年10月より前に納入された車軸につきましては、変更後のサイズ(45.00mm)が記載された設計図面で発注、納入されていることを確認しております。
 

2. 対応策ならびに改善策
 

今回の事故原因を踏まえ、現状における対応策ならびに再発防止のための改善策を、以下の通り実施いたします。
 

対応策

  1. コースター系アトラクションの緊急安全点検(実施済)
  2. コースター系アトラクションの走行に関わる重要部品に関する設計図面の有効性・適合性チェック(実施済)
  3. ライド系アトラクション整備担当者に対する安全性・品質管理についての再教育(作業中)
     

改善策

  1. ライドの重要部品の発注・受入検査・品質管理および図面管理等を一元的に行う組織「ライド管理グループ」新設による管理面の強化(実施済)
  2. 専用ゲージ使用による現場作業における軸径・穴径管理の徹底(作業中)
  3. 当該車軸の構造的強化(作業中)
     

3. 運営再開スケジュール
 

「スペース・マウンテン」は、以上の対策を実施、徹底的なテストを行い、安全な運行を確信した上で運営を再開いたします。
現時点では、2月中旬の運営再開を見込んでおります。
 

弊社は、今回の「スペース・マウンテン」脱輪事故に関し、ゲストに多大なるご迷惑をおかけしたこと、ならびに皆さまをお騒がせしましたことを心よりお詫び申し上げます。
今後、二度と同様のことを起こさぬよう深く反省し、安全なパーク運営に関する信頼を再び獲得すべく強い決意でのぞむ所存です。

以 上