東京ディズニーリゾート関連

「タートル・トーク」への手話通訳導入

ゲストが分け隔てなく「一緒に」楽しめる手段を提供

CS推進部
CSコミュニケーショングループ 担当者

2019年4月2日より、東京ディズニーシーの「タートル・トーク」にて、毎週火・木・土曜日の各日2回ずつ、聴覚に障がいのある方が、手話通訳をご利用いただけるようになりました。手話通訳キャストによる同時通訳で、ウミガメの「クラッシュ」との会話を、お楽しみいただけます。
この手話通訳導入に取り組んだ、CS推進部 CSコミュニケーショングループ バリアフリーチームの2人に、話を聞きました。

今回の手話通訳導入へのいきさつは?
私たちの「CSコミュニケーショングループ」には、ゲストから、たくさ
んのレターやコメントが届きます。そんな中、「聴覚に障がいがある方
々は、テーマパークの『体験』に参加できないことがある」という事態に気づかされ、それをどうにかしたい、という想いがずっとありました。
アトラクションの中でも「タートル・トーク」に手話を導入した理由は?
ハード・ソフトの改善に際しては、聴覚に障がいがある方だけではなく、いろいろな症状の障がいの方がいるため、バランスを考えなくてはなりません。施設や支援ツールの整備だけでなく、それを補完するキャストによるサポート、さらに、すべてのゲストに楽しく過ごしてもらいたいという「想い」を、全キャストが共有することも重要です。

視覚や聴覚に障がいのある方へのツールとして、音声と字幕でパーク内の情報を提供するディズニーハンディガイドがあります。しかしディズニーハンディガイドでは、「タートル・トーク」のような、リアルタイムで双方向コミュニケーションが発生するアトラクションの字幕対応ができません。そこを補完するため、まずは「タートル・トーク」に手話通訳を導入することとなりました。

これからも、現状に満足せず、常にアンテナを広げ、我々の考えに漏れがないか、リサーチしていきたいと思っています。

「ディズニーの世界観も伝えられる手話」を目指しています

手話通訳とショーの演出との兼ね合いで、難しかったことはありますか?
手話通訳を見やすくするため、手話通訳者を照らすライトを設置したのですが、ショーの邪魔にならないよう、微妙な位置や角度などの調整が必要でした。

また、単にストーリーを通訳するだけではなく、ウミガメのキャラクター「クラッシュ」が、心をこめて「ありがとう」「お前たち最高だぜ」と言っているんだ、ということを手話で伝えたいと考えました。そこで、手話講師の方と手話通訳キャスト、そして私たちも一緒になって、ディズニーの世界観も伝えることができる手話をつくり上げていきました。

とはいえ、手話は主役ではありません。ゲストの気をそらさないよう、オーバーリアクションになりすぎないよう、心がけています。
手話通訳の皆さんはどのような方なのでしょうか?
手話通訳ができる自社のキャストが行っています。普段はインフォメーションセンターで手話通訳を行ったり、アトラクションやレストランのキャストとして勤務しています。
「通常の仕事とは違う形で、自分のスキルを活かせる」ということで、モチベーションも高く、楽しんで取り組んでいます。
体験したゲストの反応はどうですか?
お声やレターをいただいくほか、手話通訳のキャストが、ゲストからの声を直接うかがう機会も多いようです。例えば、聴覚に障がいがあるという男性から「これまで子どもたちにつきあって入っていたが、なぜみんな手を上げていたのか、初めてわかった。やっと一緒に手を上げて、楽しめるようになりました」とのお言葉をいただきました。また、一方で「実施する日時をもっと増やし、より多く体験できるようにしてほしい」というお声もいただいています。

テーマパークでの体験を通して、バリアフリーを身近に感じて欲しい

周囲のゲストの反応はどうですか?
手話通訳を導入後、小さいお子様が、手話に興味を持ってくれることが多くなりました。
「お誕生日おめでとうってどうやるの?」と手話通訳キャストに質問したり、「お前ら最高だぜ」というクラッシュの決めぜりふの手話を、覚えてくれる子もいるんですよ。

このようにたくさんのゲストが、テーマパークでバリアフリーの対応を目にすることで、バリアフリーが身近なことになっていけば嬉しいですね。
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